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にんにくの品種には暖地向きと寒地向きがありますが、上十三では寒地向きの「福地ホワイト」という品種がおもに使われています。にんにくは、種からではなく、球(りん片)をつかって栽培しますので、植え付ける前に球(りん片)をていねいに分けます。
畑ぜんたいに肥料をまいて、良く耕します。その後、図のようにうねをつくり、生育をよくするためポリエチレンフィルムでうねをおおいます。これをマルチングといいます。
マルチングしたうねの上から、植えつけ用の穴をあけます。ここに、にんにくのりん片を植えつけ、5?6cmていどの厚さに土をかけます。
植えつけてから、10日?15日ほどで芽がでてきます。にんにくは、寒さに向かって、徐々に葉数を増やしてゆきます。
12月中旬になると雪がふり、にんにくの畑全体が雪でおおわれ、雪の中で冬眠の状態で冬をこします。
草丈が15?18センチメートルのころ、わきからもう1本、芽がでてくることがあります。わき芽をそのままにしておくと、できあがりが悪くなるので、抜いてしまいます。いきおいのいい芽を1本にします。
5月ころからは、わかばがさかんにのびて、球根がふとってきます。このわかばのでたにんにくを食用にすることもありますが、そのまま育てれば初夏にはりっぱなにんにくになります。
春になって、とう立ちしてきたら、つぼみをとりのぞきます。とりのぞくのは、つぼみが葉から完全にぬ
けだして、長くのびたときです。
このつぼみをほおっておくと、花がさきますが、そうなると種球がそだつための栄養が不足し、いいにんにくができなくなってしまいます。
葉や茎が黄色くなり、葉の先が3分の2くらい枯れたら、晴れている日に株をひきぬ きます。畑からぬきとったら、すぐに根を切りとります。
乾燥方法には、家の軒下などにつるす自然乾燥と、乾燥機械を利用した機械乾燥があります。自然乾燥するときは、茎葉を3分の1程度切り落とし、10本くらいずつたばねます。機械乾燥する時は、茎葉を10cm程度つけておきます。
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